ダイヤル表示器 その2
− DDM−MCP −

                                                                  01版 2012.06.15
                                                                  00版 2012.07.29
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 「ダイヤル表示器 その1」においては、D/AとしてR−2Rラダー型を使用しました。ここではシリアルインターフェースのMCP4922を使用し、PIC−D/A間PIN数を削減しています。空いたIOピンをバンド選択情報の入力に当て、マルチバンドに対応しました。又、カウンタ初期データ調整用に232Cインタフェースを設けました。

機能


1)BAND選択情報の入力、対応表示周波数および表示幅

     入力   
  RA2 RA1 RA0       表示周波数      表示幅    記事
 ----------------------------------------------------
    0  0  0     890kHz〜 1,290kHz   400kHz
    0  0  1    1,800kHz〜 2,000kHz   200kHz
    0  1  0    3,500kHz〜 3,900kHz   400kHz
    0  1  1    7,000kHz〜 7,200kHz   200kHz
    1  0  0   10,000kHz〜10,400kHz    400kHz
    1  0  1   14,000kHz〜14,400kHz    400kHz
    1  1  0    7,000kHz〜 7,200kHz   200kHz   未使用
    1  1  1    7,000kHz〜 7,200kHz   200kHz   未使用

2)アナログメータ表示用電圧の送出

3)LED制御出力
 以下の周波数検出時,LED点灯
 (1)表示下限(メータ指示0)以下の周波数を検出時
 (2)+100kHz,+200kHz,300kHzに対し±1kHz以内を検出時
 (3)表示上限(表示幅)を超えた周波数を検出時

4)剰余(16ビット)のRS232C出力

ブロックダイヤ



回路



図3−1 回路図

ファームウェア


SPIの記述は「電子工作etc」の「実験室 ■D/A変換(MCP4922/12ビット精度)」のソースリストを参考にさせて頂きました。

 剰余(16ビット)のRS-232C送出機能を設けましたが、これは出力誤差の補正および確認用として設けたもので、通常は使用しません。RS-232CはソースブーストC添付のサンプルソースを使用しています。この部分のソース開示は著作権に触れる可能性がありますので、HEXファイルのみ載せておきます。

ファームウェア(HEXファイル)

製作




PT確認図
パターン図(実装面)
パターン図(ハンダ面)


 マルチバンドに対応しました。今後、電源断時の周波数の保存等、機能追加を考えています。
 この表示器は「QR-71J」に使用しています。